Sirince シリンジェ村 Vol.4
この村では、どこをどう見ても、目に入るのは、おおらかでやさしく、やわらかな景色だった。
建物に寄り添うように、季節の花々が主張しすぎず、咲いている。
綺麗なだけでない、普段着の佇まいの美しさ・・・。
ありのままの暮らし・・・。
シリンジェ村は黒海側のサフランボル村によく比べられたりするようだけれど(そしてサフランボルは私も好きで何度か訪れた村であり、日本人がとても好んで訪れる村の一つ)、ここでは、もっと時間がゆっくりと流れている気がする。
それには、エーゲ海という土地柄がやはりあるのかもしれない。
エーゲ海の陽射しと風、それに育まれた自然。
そしてもちろん、ここがキリスト教徒であったギリシャ人の村だったということ。
明るい色合いの縁取りも、それを伝えていた。
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