野草を食べる 春の市場 Vol.3


私は気にもとめずに通り過ぎたところで、彼は立ち止まって、主人と話をしていた。


並んでいるのは、多肉のような葉っぱと、ピクルスの入った容器。


看板には、DENIZ OTU(海草)KAYA KORU


と書かれている。


値段は何と1kg20TL 。


ものすごく健康に良い野草らしい。





買おうかどうかと躊躇していたら


「お金がないのかね?少しあげようか?」


とおじさんが言ってくる。


「いやいや、お金の問題じゃないんだけど、どうやって食べたらいいかと思って・・・」


こんな多肉植物、どうやって食べるのかなと思ったら、


「こうやってピクルスにするといいんだよ」


奥さんが蓋を開けて見せてくれる。




「手作りなの?お酢も?」


というと、


「ピクルスは作ってるけど、お酢は市販のだよ。自分で作ったら高くつくからね。」


という。


「この市場でコレを売ってるのは、ワシくらいのもんだよ。キチガイじじいさ。」


と主人が笑って話す。





そういえば、市場ももう閉店間際だというのに、まだまだ山積みになっていた。


知っている人はまだ少ないのかもしれない。馴染みがない上に、普通の野菜に比べ高級なので、やはり手が出ないのだろう。


ふと見ると、横にいる奥さんもとても知的で澄んだ眼をしている。




ピクルスは30TL もしたので、とりあえず、生のものを500g買うことにした。


食べきれなかったらピクルスにすればいいさ・・・。


このKAYA KORUは、海辺の岩場に生えていて、ヤギはこの草を食べているので、病気にならないのだそう。


エーゲ海、地中海沿いに生えているようだけれど、ここFethiyeの近く、Antalyaで採取している様子を見つけたので、こちらに貼っておきます。






それにしてもどうやって調理するのかな・・・こんなにたくさん買った野菜、食べきれるのかしら・・・と思っていたら、翌朝目覚めてみると見事に調理されていたのでした。







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Life is a Journey  人生は旅

17年のブランクを経て 再度トルコに住み始めた私の徒然・・・

SHOKO

学生時代に自転車で日本各地を旅し、世界一周バックパッカー旅。

その経験から、卒業後はNGOに勤務していました。その時のキリム(トルコやその周辺諸国で織られている平織の織物)との出逢い
により、仕事を辞めイスタンブールに住むことに。

アンティークキリム、絨毯の最先端を行く、当時のイスタンブールを拠点に、ヨーロッパやアメリカで行われていたアンティークテキスタイルのコンフェレンス等にも行ったりしていました。

そして、隣国アルメニアへ行く途中通りがかったグルジアに住むことに。

当時のグルジアに住んでいた日

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